10/26(土):3日目
Sylte,Valldal-ガイランケルフィヨルド(Geirangerfjorden)-Loen
朝8時に起きる。あたりはまだ暗い。
外は小雨が降っている。
シャワー、パッキングなどをしていたら9時になり、
朝食が出来た旨の電話がかかってきた。
レストランへ行くと、女の人1人だけが入り口脇のテーブルに座っている。
見慣れない男が入ってきたせいか、こちらの挙動に対し少し緊張しているよう。
朝食は、チーズ、ハム、目玉焼き、牛乳などがついたいわゆるアメリカン。
食事後、マスターに今日通るルートの状況やお勧めホテルなどを聞いてみる。
彼は、フィヨルドを横断するフェリーは今の時期(10月)運航していないという。
まさかと思ったが、直接フェリー業者に電話してもらったらやはり運航していないとの事。
しまったと思ったが、どうしようもない。迂回ルートを教えてもらう。
(が、この迂回ルートは実は棚ぼた的な、なかなかGoodなルートであった。)
昨日は疲れもあり早々に休んだが、気力も戻ってきたし話も合いそうだったので彼と色々話す。
彼は3日前まで北海油田に関係する会社で働いており、戻ってきたばっかりだとか。
このホテルは家族ぐるみでやっており、いわば家業だとか。
今のホテルは狭いので(自分にはそう感じられなかったが、ここはゴールデンルート沿いにあるため
夏には大勢の人が来るのだろう) 来年改築をするとか。
ホームページも今作っている最中だと。
(URL:.....?)
将来に向けてのいろんな夢を語ってくれた。
また、昨日の夜、バーには人があまり来なかったので残念だったと。
(雨降っていたから仕方ないと思うが)
このバーの入り口のドアは(あえてそうしたのか)そっけないのだが、中の広さがとても以外で
雰囲気も良いのでちょっともったいない感じ。
最後に彼の記念写真を撮る。
部屋に戻り、一旦ソファーに座るが、数秒の後、今日の山越えのためにえいやっと勢いをつけて立ち、
いざ、出発。
道路脇に生活用品店があったので少し立ち寄り、花瓶の敷物や地図などを購入。
(参考までにこの辺りの情報はツーリストインフォメーション( www.visitnorddal.com )で判る。)
10分位走ったところにフェリー乗り場があり、たまたま来ていた船にそのまま乗船。
フェリーは乗る前に料金を払わなくとも良く、乗った後、車にやってくる係員に料金を払えば良い。
料金は、43krone(約650円)。
出港から15分ほどでほどなく対岸に着き、車を先に進める。
車で走っているとカールの向こう側の紅葉の木々がとても美しく、何度も車を停めては写真を撮る。
地図でこの辺りを見ると展望の良いところがある様なので、わき道にそれて道を探検してみることにした。
道路は砂利敷の登り道だが、いつしか雪がちらほらと。
5km位走っただろうか、ベンチが見えてきたのでそこかなと思い、車を停める。
この場所は町を見渡せる崖の上に位置しており、フィヨルドが眼下に望めた。
曇りがちの天気のため、上の方の視界は良くないが、なかなかGoodであった。
写真を撮った後早々に降りる。
元のルートに戻り、再びカールの脇の坂をくねくねと登って行く。
傾斜のきつい道路の周りには雪が積もっており、大丈夫かなと多少ひやひやしたが、道路自体は
大丈夫なようだ。
坂を上りきったら、見るからに"U"と描けそうな大きな峡谷に挟まれた小さな湖があった。
夏はとても涼しそうな雰囲気のするところ。
今は誰もいない。写真を撮り車を先に進める。
しばらくは峡谷の谷間に道が延々とつながる。
10分ばかり進むと程なく道は下りとなり、その後視界が急に開けた。
ガイランケルフィヨルドだろうか。
車を停めて外を見渡す。
それほど雄大といった雰囲気は感じられない。が、辺りの山々の斜面のきつさがすごい。
斜面に木々がへばりつくように立っており、意地で頑張っているようである。
このへばりつくような木々の紅葉にしばし見とれる。
ずっと見ていたかったが、この辺りは車線が狭く、車を路上に寄せているのは危なっかしいので
早々に車に乗り、坂を下る。
20分位してフェリー乗り場に着く。
フェリーも運航されていないせいか、この辺りの店は全て閉まっていた。
小雨のせいもあり、とてもわびしい雰囲気。
あまり見る気もせず、今朝教えてもらった迂回路を辿る。
迂回路は山越えであるが、わき道にそれるのではなく、フェリー乗り場までの道をただそのまま
まっすぐ進めば良い。
坂を登ると若干高級そうなホテル、レストランが何軒か営業していた。
時刻はいつの間にか12時を過ぎており、昼食に良さそうだったが、暗くなるまでに目的地に
着くかどうか分からなかったので、残念ではあるがパスする。
しばらく行くと休憩用駐車場があり、せめてもと思い、車を停める。
が、ここの景色はどこかで見たような。そう、ガイドやもろもろのポスターで見た景色と同じであった。
ここに来るには下から30分近く歩かねばならない場所だ。
フェリーに乗ってたらきっと気づく事は無かっただろう。
ラッキーであった。
駐車場に着いた時には小雨が止んだばかりの状態であったが、しばらくすると
徐々に晴れてきて遠くまで見渡せるようになった。
ちょうど視線から上の方は雪景色、下の方は紅葉の木々が並び、とても美しい。
翻って後ろを見れば、氷河に削られたであろう山の崖が雪のついた布でざっと拭かれたようで、
これまた絶景。
薄曇りをバックにし、写真を何枚も撮る。
景色に見とれていたら腹が減っているのに気付いた。
結局、非常用に車に入れていたスニッカーが今日の昼食となる。
1時間位景色を満喫した後、満足した気分で駐車場を出発する。
車の通行はほとんどなく、景色の独占気分。
標高はぐんぐん高くなる。
先ほどまで視線の上の方にあった山々はいつしか視線と同じ位のところにまで。
また、舗装道路の端の方に雪が現れ始め、いつしか圧雪路に。
スキーに車で行くような感じになってきた。
が、危険度も次第に高くなってくる。
この道路、最初はガードレールがついていたが、頂上の方は10mおきに棒がつっ立っているだけなので
路肩を見失う恐れがあり、通行はかなり危ない。
前の車がたどったわだちだけが頼りである。
昼間の風の無い時ならいいが、雪が降っている時や夜は知らず知らずの内に脇にそれてスタック、あるいは
転落してしまう恐れがある。
さらに、この辺り前後方15kmは家屋が全然無い。
無風だったのが全くのラッキーであった。
頂上を過ぎ、湖を右手に見ながら坂を下りしばらくゆくと1km位先に交差点が見えてくる。
交差点はT字なので分かりやすいが、周囲には何も無いのでかなり心細い。
この山越えは徒歩や自転車ではお勧めではない。
何しろ家やバス停の待合所のような建物が無いので避難するところがどこにもない。
交差点を右側に折れ、車を止めて圧雪路上で記念写真を撮った後、トンネルに向かう。
長い長いトンネル(1つが約3km)を3つも抜ける。
トンネルを抜けると駐車場があったのでそこで小休止する。
カールがはるか遠くまで見渡せ、とても気持ち良い。
ここまでくれば一安心である。
気を落ち着けた後車を先に進め、15km程度カールの中をくねくねと進む。
最初は崖ばかりだが、その内畑や家屋、草原が現れてきて風景は次第に牧歌的になる。
また、バンガローやオートキャンプ場も随所に現れてくるようになる。
この辺り、ホテルやバンガローの案内などが同じフォーマット、イラストで道路脇の看板に
掲げられている。
道路標識のように看板が立っているので、宿泊施設をとても見つけやすい。
こういった看板があると、見知らぬところを走っていても宿はどこにでもあるよ、といった感じで
安心感を覚える。
地理に不慣れな観光客に対し、この看板は本当にありがたい。
途中に観光案内所があるのを見つけ、車を停めるが、残念ながら店は休業。
コーヒーが飲めないのは少し寂しい。
1時間ほど車を走らせ、Strynにつく。
この町は結構大きい。何万人かいるようである。
道路脇のCafeに寄り、コーヒーを飲む。
時刻は午後4時。そろそろ今日の宿を見つけなければならないが
今日初めてのコーヒーでしばしの暖を取る。
体を暖めた後、コンビニへ行きフィルムを調達する。
日本から持ってきたフィルムは4缶だったが、3日目にして使い果たしてしまった。
日本での方が断然安く買えるので、もっと買い込んでおけば良かった。
コンビニから出て、今日の宿をどこで見つけられるだろうかと車を少し走らせる。
ツーリストインフォーメーションは休みだったので(日曜なので)、町をいろいろ回ってみるが
町が広いためかすぐには見つかりそうにない。
もう少し小さめの町で探してみるか。
というわけで、1つ先の町(Loen)に行ってみることにし、もし、そこに宿が無ければ
引き返してまた宿を探す事にした。
Loenまではフィヨルド(Nordfjord)沿いに進み、車で10分程度で着く。
それほど大きな町ではない。
町の中央には鉄筋コンクリート製の立派なホテルがあった。
ホテルの名前から、このホテルはレンタカーを借りた時に勧められたホテルであることが分かったが、
あまりにも立派だったので、他のホテルを探す。
道路脇に、2階建ての洒落たリゾートホテルがあった。( Hotel Loenfjord, www.loenfjord.no )
フロントで料金などを尋ねる。
結構高めだったが雰囲気が良かったので即決した。
ここはどちらかというと外国人団体向けホテルの様でキャパシティが大きいが、
2階建てのせいか、豪勢さはそんなに感じない。
入り口にある暖炉には火がくべられており、暖かさを感じる。
時刻は18時と少し早かったが、今日は早く休もうと早々にレストランに行き、夕食を取る。
サケの切り身ベースの夕食、ビールを頼む。
ビールはまたまたバイツェン系統であろう、あまり泡の出ない400mlグラスのものがでてきた。
日本のようにキレとか泡を楽しむといったよりは、ワインを飲んでいるような感じ。
が、これはこれで自然な酒といった感じで、うまい。
ともかくガイドでは酒はあまり飲むところがないという話であったのでビールを
2日連続で飲める事自体幸せだった。
他の客も1組の夫婦、おじさんらしき人がいるだけであり、とてものんびりくつろげる。
部屋に戻り、シャワーを浴び、体が冷えない内に早々に休む。
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