10/25(金):2日目
オスロ-オーレスン-Sylte,Valldal
朝6時半に起きる。あたりは真っ暗。
まだ眠たいがシャワーを浴びて準備をする。
チェックアウトまでは予定より早く済んだが、時間が余ったと油断し、近くを通る市電が入った写真を撮ろうと
20分程度うろうろした。
これがいけなかった。
空港バスに8時前に乗ったが何個所か立ち寄ったせいもあり、飛行機が9時20分発なのに、チェックイン
カウンターに到着したのは9時過ぎ。
当然チェックインは間に合わず。次の便に変更してもらう。
次の便は12時すぎ。
3時間余った。ゲート内の本屋に行きバイキングの本などを眺めたり、ルートチェック用のイエローマーカーを
買い、軽食店のテーブルで地図を広げたりして時間を潰す。
やっと搭乗時刻になり、飛行機へ向かう。座席は自由席。
機内は混んでいたが最後部まで行き窓側を確保。
窓から外を眺めていると、しばらくは雲ばかりだったが、雲が開けると出発地の景色とは一転した
山岳地帯となり、一面に雪が積もっているのが判った。
次第にフィヨルドも見えてきた。
が、雪は山だけではなく、フィヨルドまでもすっぽり包みこんでいる。
げっ、レンタカーで雪中走行か、まいったなと思った。
でも景色はとてもきれい。飛行機からでもこの辺りの素晴らしさは良く分かる。
さらに先に進むと海岸に近くなったのか、雪の積もっている場所は次第に少なくなってきた。
海岸に出ると飛行機は着陸態勢に入る。
高度がかなり低くなってきたころ、海の中からそそり立つような、高さが2、300m程度の島が
突然見えてきた。
その島になだらかな斜面はなく、何かに削り取られたような異様な形をしている。
多分大昔、氷河に削り取られたのだろうが、辺りには他に何も無いのでこの形はすごく奇異であった。
空港に着き、ゲートの外側に出たら、レンタカー会社の係員がゲートまで来てくれていた。
到着が遅くなったことを詫び、手続きに入る。
係員は遅れた事に対し大して何も思わなかったようだが、それよりもこの観光オフシーズンの時期に
私が現れたことについてすごく不思議そうであった。
You're very curious person.とまで言った。
私は秋に旅行するのが好きなので今がオフシーズンという感覚はあまりないのだが、現地の人にとっては
5月から9月までの夏の期間が観光シーズンの感覚の様である。
また、ここに来るときに雪を見たのだが、と伝えたら、毎年雪が降るのは11月に入ってからなのだが、
たまたま3日前にブリザードが吹いたから、との事であった。
運転免許証、国際運転免許証、クレジットカードなどを見せ、手続きをする。
保険は最小限のものしか入っていなかったが(ホームページの予約時、加入できる保険が限られていた)、
見慣れぬ山道、雪道を走行することを考え、SUPER CDW, SUPER TWも入っておくことにした。
車種については、ホームページの情報より"SEAT"になる事を予め予想していたのだが、
係員はトヨタ車とVWとどちらがいいかと尋ねる。
今回の旅行で日本車に乗っても新鮮味がないので、VW(GOLF)にすることにした。
彼は鍵を自分に渡し、車の場所を簡単に伝えると、事務所を閉める準備を始めた。
VWの操作の仕方を教えて欲しいと彼に尋ねたのだが、これは他のVWと同じVWだよとしか回答が来ず、
仕方なく自分1人で操作方法を確認することにした。
(これは自分の積極性が足りなかったせいであり、ぜひ詳細を確認すべき)
駐車場に行き、車を探す。ついでに、他のレンタカー会社(AVIS,HERTZ)の車種も見てみる。
思ったより日本車が多い。半分近くは日本車だ。トヨタ、三菱車が割と多いが、
ジムニーやプリメーラもある。
VWを見つけ、鍵を回してドアを開ける。
VWは車端から座席までの間が広い。
乗るときは良いが、降りる時は少し意識的に足を伸ばして降りないと
走行中についた埃、泥でズボンを汚しそうだ。
教習所での講習と同じように全てのSW、器具類の操作方法を30分位かけてチェックする。
ニュートラル状態でキーを回し、ヘッドライトのSWと点灯状態を確認し、
(といっても常時点灯なのでメータの照明位しか違いは無いが)
ウインカー、ハザードをチェックし、一段落ついた後、おもむろにギヤを左上方に動かし1速に入れる。
注意深くクラッチを戻すと車はすすっと動きだす。
一旦車を止め、ギヤをチェックした後、またすすっと進める。
しばらく行ったら後進するためにギヤを左下方に動かし、バックに入れる。
が、車はどうやっても前に進んでしまい、後方に下がらない。
おかしいおかしいと思い、ギヤをいろいろいじっていると、ギヤ自体が押せることに気付いた。
これかっと思いギヤを一旦押し、その状態で左下方に動かすと、
車はすすっと後ろに下がった。
やったと思い、また前進し、次に後進。
これではまるで教習所ではないかと思ったが、最後までしつこく確認しなかった私が悪い。
何度かの練習により公道に出れる自信を持った後、教習所から一般道に出るのと似たような気分で、
レンタカー会社の駐車場から空港脇の道路に出る。
しばらくはおそるおそる40km/h走行。
後ろから車が追い付いてきたら適当なところでウィンカーを出して右側に寄せる。
ギヤの変更はそんなに違和感ないが、ウインカーの位置は良く間違える。
ワイパーが動くことはしょっちゅうだ。
空港近くの道路で運転の練習をするなんて人の気が知れないと思われてもしょうがないようなものだが、
これがシーズンオフの地方の空港だったから良かったようなものだ。都会の空港ではこんな悠長なことは
していられないであろう。
速度を次第に上げ、50km/hで道路の右側を走る。
センターライン側はすぐ見えるので問題無いのだが、車の右端が車線のどの位のところにいるのだろうかと
気になってしょうがない。VWは結構横幅が広いし、視点も高めだ。
排気量が1.6リッターの車にはあまり見えない。
勾配のとてもきつい海底トンネルを抜けた後、料金所で料金を払う。
左側の窓を開け、左側にいる係員にハウマッチと聞く。
英語が通じるか心配であったがなんのことは無しに200Kroneと答えられる。
言葉が通じないことでトラブルが起こるかなと思ったが何の事は無かった。
すこしほっとした。
日本国内でも外国の人が車を運転することはあるだろうが、
料金所で料金を英語で教えてくれる係員は果たしてどの位いるだろうか???
ロータリーに差し掛かる。
ロータリーの通行方法は今まで色々なところで良く見ていたので戸惑わないだろうと
思っていたがこれが実はくせものだった。
ロータリーで車線が1つしかない時は問題は無かったが、2つあるロータリーで
通行区分を間違えた。
ロータリーを介し直進する場合、2つの通行区分のうち右側を通らねばならないのだが
(左側はぐるぐる回るほう)、左側に入り、ロータリー出口間際で右側の通行車線をクロスするような
通り方をしてしまった。
どのタイミングで右側の通行区分に移るかは人それぞれだろうが、直前にクロスするのは良くない。
車が少ないから良かったようなもので、反省、反省。
さらに、ロータリー入口では一旦停止か徐行をするのだが、加速時にエンストをやらかしたりして
自分の技量の無さにまたまた反省。
さらにVWはエンスト後、一旦キーを余計に戻してからエンジンをかけなければならないという事にも気付く。
ついでながら、人、自転車は絶対優先である。これは日本と同じだから問題は無かったが、
横断歩道がロータリー出口にある場合は横断に気づくのが遅れる恐れがあるので要注意だ。
そんなことをしつつも、運転を始めて1時間過ぎた頃にはようやく慣れてきて、60km/h程度で
巡航できるレベルになった。
これでもほかの車は70km/h以上で走っているのですぐに追いつかれ、抜かされてゆくが、
ここで何かやらかしたら大変なので、無理はできない。
特にトンネルの中での車幅感覚、狭い道でのすれ違いでは日本での運転の時より速度を下げる。
安全運転に徹しなざるを得ない。
が、どことなく北海道の上川国道を思わせる快適な道路は、不安な気分をいくらか払拭してくれる。
信号が町中以外は皆無なのもいい。
途中、景色の良いところで安全に停められそうな所を見つけ、車を停め、写真を何枚か撮る。
時刻は午後4時過ぎ、今日はフェリーでフィヨルドを渡りガイランケルまで行く予定だったが、
このぶんでは着くのは暗くなってからになりそうだ。
暗くなってから果たして宿を探せるだろうか?
いささか不安になり、今日はフェリーで渡らず明るいうちに見つけられるところで泊まろうと思った。
ガソリンスタンドに寄り、近くに良い宿がないか尋ねる。
出てきた20代後半くらいの自然な感じで好感の持てる女の子が近くにあるよと教えてくれる。
遠くに見えるあの教会の向こう側にあるよと。
一応は判ったが、でも300mはありそうだ。
お礼をした後車で移動し、教会近くの生活用品店前に停める。
きれいな建物が目に入ったが、これは銀行だった。しばらく歩くとペンションらしき建物が見えた。
やったと思い、入り口のドアを開けようとするが、18時過ぎなのにドアが開かない。鍵がかかっている。
変だなと思い裏口や離れなど行ってみたが、人の気配が全然ない。
2つめの離れに行ったときにやっと人を見つけた。
どうもベッドメーキングのために一時的にドアを閉めていただけのようだった。
空き状況を尋ねると今日は全然OKだという。即決でここに泊まらせてもらうことにした。
(Fjellro Turist Hotell, Valldal,Tel&Fax: (001-010等)+47-7025-7513, Mail: fjellro@realtime.no)
3人部屋を案内される。
彼は自分と年齢的にそんなに離れていない感じなのだが、部屋を自分の考えだけで指定せず、
この部屋にしていいかと私に確認するなど、対応がとても紳士的。
外はもう暗く他に探すあてもなかったので、この対応はとてもうれしかった。
建物は木造で作りは簡素であるが、まだ作って1年も経っていない感覚。
器具などが新しく気持ち良い。
柱にニスを塗りたくってもいないので、日本的な雰囲気のする建物である。
夕食をすぐにとりたかったが、今日は金曜日なのでレストランはもう終わり、バーが21時からなので、
21時までもし待ってくれるのならば私がその時間に夕食を作ってあげるとの言葉に甘え、21時まで
部屋のソファーでくつろぐことにする。
時間が余ったので、このホテルを教えてくれたガソリンスタンドの人へのお礼も兼ね、買い出しに行く。
スプライト、ポテトチップ、ソーセージサンドなどを買ったが、
そろそろ給油もしないといけないかなと思った。
でも、給油はセルフサービスだ。初めての自分に出来るかどうか。
手順がよく分からなかったので、店の人に手順を尋ねる。
教えてもらった手順に従い、給油ホースを車の給油口に差し込み、レバーを押す。
すると、じゅわっという音とともに突然ガソリンがこちらに吹き出してくるではないか。
あわててレバーを戻したが、自分の反応が鈍かったこともあり、両手がガソリンまみれとなった。
急いでティッシュで手を拭き、落ち着いた後にVWの給油口をよく見ると
奥にフタがついている。
なんだこれはと思いふたをつつくと、口が開きさらに給油ホースを押してゆけるのが判った。
それだけの事だったが、一瞬パニックに陥った。
明るい時なら見えるだろうが、暗やみでは分かりづらい。
明日朝にしとけばよかったと反省しつつ、支払いをcardですませホテルに戻る。
ホテルの部屋に戻り、レシートでガソリンの単価をcheckしたが、すぐ近くで原油が採れるのにも拘らず、
リッター7.5Krone(約113円)なので日本より少し高めだった。が実はもっと高く、24%の消費税がついて
リッター140円の世界である事にあとで気づく。
スプライトを飲み、ポテトチップを食べていたら結構眠くなった。
ちょうどいい夢心地の時に電話が鳴り、料理ができた旨知らせてくれる。
レストランに行くと、彼は自分1人のためにチキン照焼きを作ってくれていた。
何か飲むかと聞かれる。もしビールかワインがあれば、と言ったら、
500mlグラス入りのビールを持ってきてくれた。
確か、ノルウェーで酒を飲めるところはあまりないとガイドに書かれていたので
ラッキーであった。味もバイツェン系統でなかなか。
チキンは大きく、全部平らげるのに時間を要したが30分かけてなんとか平らげる。
Are you tasting it? と小声で聞かれ、最初は意味がよく分からなかったのだが、
「うまいか?」と聞かれているのがはっと分かり、もちろんうまいと言ったら
彼はすごく喜んでくれた。
背丈は180cm以上あり、見掛けもなかなか格好いい外人なのだが、
日本的な感覚も持ち合わせているようで、とてもいい感じのマスターだ。
食事後地下にバーがあるので見に来てくれ、と紹介を受け下に降りてみる。
アメリカ的な雰囲気のするバーで誰もおらず、気長に飲むのによさそうだったが、
今日飛行機に乗り遅ればたばたしたことと、車の運転が大変でとても疲れたため、
無理するのは止め、早々に休む事にした。
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